概日リズム睡眠障害!
概日リズム睡眠障害について
概日リズム睡眠障害とは、体内時計のリズムが何らかの原因によって乱れ、
自らが望む時間帯に睡眠をとることが困難となり、
日々の生活に支障をきたすような睡眠障害をいいます
体内時計の基準
人間の体内時計は平均24時間~25時間で回っているとされています。
(個人差はあります)
1日は24時間ですので、日々誤差が生じていることになりますが
太陽の光を浴びることで、メラトニンという睡眠に必要な成分が分泌され
体が朝を感じることで、その体内時計の誤差を修正しています。
概日リズム睡眠障害の種類
・睡眠相前進症候群
早く寝て早く起きるというものですが
厳密には早く(夕方程度)に起きていられなくなり、
深夜もしくは早朝に目が覚めてしまう人のことを指します。
高齢者の方に多くみられますが、
加齢と共にメラトニンが分泌されにくくなるので、
体内時計が乱れやすくなるのが原因だと考えられます。
・睡眠相後退症候群
夜遅くまで眠りにつけず、昼まで起きられない人のことを指します。
若者に多く見られ、遅刻・欠勤などの問題に繋がります。
無理をして起きた場合でも、集中力の低下、居眠りなどの問題を引き起こします。
原因は、PC・ゲーム機等の充実による睡眠時刻の後退だと考えられます。
・交代勤務睡眠障害
勤務時間帯(夜勤・日勤)の大幅な変動を繰り返すことにより
体内時計と勤務スケジュールが合わず
寝たいときに眠れない問題が生じます。
睡眠不足の中で勤務を続けることになるので
他の身体的障害等を引き起こすことも考えられます。
・非24時間睡眠覚醒症候群
就寝時間、起床時間が毎日1~2時間ずつ遅れていき、
定まった時間に眠れないという問題が生じます。
長期休暇等で定まった時間に眠らない、そして日の光を浴びないといったことから
発症することがあります。
目の見えない方が発症するケースも多いようです。
体内時計が朝の光によってリセットされないことが非常に深刻で
定期的に昼夜逆転の生活を送ることになってしまいます。
そのため、学校・仕事に行くことが困難になってしまいます。
・不規則型睡眠覚醒パターン
体内時計が正常に働かず、就寝時間がバラバラになり、一日に3回寝る等
生活バランスが崩れる問題が生じます。
3回睡眠するとは言え、不定期に不規則な時間睡眠するので
疲労がとれるわけではなく、一般的な社会のリズムに同調することもできませんので
深刻な症状であるといえます。
脳に何らかの障害を背負っている人に、多く見られる症状なのですが
日の光を浴びない生活が長く続いている人に発症するケースもあります。
治すことは非常に困難ですので、病院に相談することをおすすめします。
このように、睡眠というものは
日々私たちの疲労を回復させてくれるものであると同時に、
不規則な生活をしてしまい、一度問題が生じてしまうと
生活に大きな支障をきたす非常に厄介なものとなってしまいます。
次回の記事では、このような概日リズム睡眠障害を起こさないようにするための
対処策について記載いたします。
参考文献:睡眠障害のことがわかるサイト
http://suimin-shougai.net/
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